雲をつかみ
上に立ち
膝まで浸かりながら歩いた
ブロッケンの妖怪に心を洗われ
テニスコートの太陽柱に
自然に
慣れる
天使のささやきから
上下左右も不明で宇宙空間と化す暗黒世界に
無に
目覚める
七夕も一週間も立て続いての月の暈が
良き時間だけを思い起こさせる
忘却の曲線を遡る
習慣だった陰膳に
≪誰の≫
首を傾げつつも身体は動いていた
無意識の意識の間隔は炭に
「火が点き難いんです」
甘えてくれた内なる影を
逆さ富士の湖で写生する
(【夏下冬上】のブログに09年10月03日投稿分から移しました)
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