2011年1月19日水曜日

ささやく影あり 11

           
うぞ震う虚脱感の臓物から
仮眠って感じに点っていた胸の月が一炷
降ったり止んだりの滞在よろしく振る舞う

冬に夜に陰気な雨に余暇に
・・・ちゃぷちゃぷ・・・
聞いて心を奪われている

恥ずかしげに五臓六腑ゆれ動く肉だの色艶干し上がると
繰り返して仕掛けられた心の耳に波寄る声柄が砂嵐な潮騒が
生き血を啜る腕先やら足裏で絞り込む耳鳴り
漕ぎ巡った渾身のの激浪もは顔面を内裏にうねくる

このように笑みて気前を見せて張り合う回廊には
細波の
ねじり合わせた境目の刺激にて鼓動する人魚
体躯より脂肪分って鮮血を佩き
喉の奥から搾り出すような声そのものに

「あなた」モノささやかす





(【夏下冬上】のブログに09年12月31日に投稿していた分を移しました)

0 件のコメント:

コメントを投稿