2011年1月14日金曜日

奇妙不可思議な事実は映画よりも奇なり 2 

じっとして乱れあわさない唇に姿おいしい比翼塚は、素焼きの土鍋で物語る花染めの円形劇場にあって、裏表に読めば大小で傷む高原や丘というより、うつらうつらした一山にて憩う椿葉を人けによそう。

南北に二十四キロと東西十六で神々が繰り回す手さばきで雲の峰を思い積むは夫婦円満の極み成す造形美術でした。
海原から一キロと少し盛り上がった噴火口が出迎える中腹のコンマ六の天空に伏し、彼方こなたは焙烙の縁から丹念に綺羅星を沿わせて翠眉な点描で切り立てた、虚飾の甍を眼下に望ませて西北西の房に啓示した黙々たる景である。





(【夏下冬上】のブログに09年09月15日投稿分から移しました)
                                   

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