2011年1月18日火曜日

「あなた」 10

             
顎が外れてシャレコウベになった身を捨てる。
雲煙りとなすが如く吐き寄せ、
順序を追って気息奄々となりながらも命を瞬間に呵す。

ムラサキの匂いにも深い花を探して狩りたくっても、
キャンパス・ワークは黒焦げに行方を晦ませたなり、
なぁーんにも見えなくされている。
これっぽっちで思い足らさねばならない、
すすり泣きたい感情を雄色に焦点を外して宥め、
しゃっくりでも好適の地の揺れ幅だからと強引に煙草を、
「燻らかせてるんだ」
なる手づるを捏ね繰り回して潜り抜けなければ、
嗤う昏冥も怒号じみた傲慢無礼な黒装束の霊鬼によって、
生き腐れへと、
道でも後れを取ってしまう。

なんとかするさ、
サ、ササァ、・・・ヒュン。

風を食らう雲を畳んで鼻を噛め・・・
太陽の質の体験を杖に、
ビシバシ、

海人の両手肩に風間へと斬り込み、
活動できる度合いで傾けた立体感に、
色彩感覚から探検し始める。







(【夏下冬上】のブログに09年12月21日に投稿した分を移します)

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