2009年7月15日水曜日

阿蘇ファームランドの楽しみ方・雲に乗る、雲の上を歩く。その1

ランドが作られる前、ここには国立牧場がありました。
草丈1メートルくらいの牧草が風になびき、大地と共に生きるさまは絵にな
ってた。アメ車の、トラクターやら何やら特殊車両の仕事ぶりにはオールデ
ィズのアメリカ映画を彷彿とさせる一齣を見せてくれる日々もありました。
放牧牛が集まりだしたら雨になるし、散り散りになってったら雨はあがる。
山の天気は変わりやすい。
俵山を見てください。熊本方面から行かれるんでしたら走ってきた道の方向
です。登山道を前にして右手の山になります。俵山上空の天気が少し未来な
のランドの遊び・・・分かるとおもしろい日に出会えるかも。

梅雨が明けます。8月になり、子供たちの季節です。
太陽が眩しくても、暑くても、日陰に入れば、そこに秋。下界とは全く違う感覚です。先入観は捨て、違う自分を見つけてください。
カルデラに踏み込んだ、鍋のなか。人間の小ささを自然から教えてもらいま
しょう。一般的に標高が100メートル高くなるとコンマ6から7度低くな
ると言われますが、そんなもんじゃなかった。最低気温だって山頂より断然
低かったりした。外輪山に包み込まれているからでしょうか。
8月の夜でも掛け布団は必要です。風邪をひかないように気をつけて。下界
は熱帯夜でも、ランドは違う。

グリーン・クリスマスの夏は8月で完璧に終わる。9月は初秋。中旬は秋。
椿の群生林がありますが、季節外れ。
音色のダイヤモンドダストには早すぎる。
で、今回は雲を書きます。
雲は乗れるし、歩けるし、掴めます。
畳一枚とか二枚とかの、地上1メートルくらいで泳いでくる真綿を丸めた
ような雲と出会うには、雲にも道があるみたいだし、それに自分自身から
作らないといけないから一朝一夕にはいかず、掴むのは少し難しい。
ので、歩きを教えます。


登山道は渡らないでください。
阿蘇ファームランドの裏手の丘から、ひとつ選んでみてください。
選び方は、まず、相手は雲海だということ。
雲海はランドより下で生まれます。
ランドより上になると霧や雲になってしまいます。
ランドがちょうど波打ち際になる位置です。
阿蘇市とか下の町がみえても駄目です。
目の前に低い丘が連なって上ってきてる丘が良い。

こんな丘を探したら、次は予報です。
今は雲海予報が出されます。多分では駄目。年に数回は確実な予報がでま
す。というのも、その丘に行くのは未だ夜が明けない暗闇だから。
雲海は朝日と共に昇るんです。波打ち際に出会える確率が高くないと眠い
目を擦りながら行っても、がっかりされるでしょう?

最も大切なのは、ランドから車で丘に行かないこと。
必ず、歩いてください。濃い雲海では濃霧になります。運転は危険です。
視界数メートルは誰でも運転できない。
だから、帰り道は手探りになると思って、明るい時間にしっかり覚えてお
いてください。
雲の波に会えても、楽しみはせいぜい1分。
刹那ゆえ、記憶に刻まれる。

雲海については、2でも詳しく書きます。
まだ季節には少し早いから時間はあるでしょう。

もう一つの狙い目を書きます。
それは天気の変わり目を選ぶことです。
雨が続いたあと、とか外で遊べない天気が続いたあとは山そのものが生き
生きと甦り始めます。その色、匂い、移ろいは人それぞれに何かをもたら
してくれると思います。
ランドから車で動き回るのもいいでしょうが、周辺を、そんな天気のなか
少し濡れながら散歩されるのも、なにかしら発見があるかも・・・


_____今宵もか陰と霞のふたりきり夜明けまでもの騒ぐ火影で_____                                 







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