2010年3月12日金曜日

賑やかな小鳥たち

手酌するも点心(茶菓子)の庭先は、とろり微睡(まどろむ)んでしまう何物も存在しない世界において、光まみれの玩具箱から一掴みに取り出されるも見切り品ではなく、重んじて組み立てられた纏まりです。お手製の長椅子に自然死するも陽気な関係が、青田買いした原っぱとの仲でした。

やけに耳元が賑やかなせいで、ぬかるむ眠気から寛ぎ(くつろぐ)出していた分別は、今はもう出色の出来映え者に呼び戻される。
もしや、目ざとさに素直に、ゆっくりとですが大胆不敵にも前髪の女々しさ垂らしたら、

恍惚感の成した業か一線を越え、
ピョコピョコ、境界線をノックしている。ピコピコ・・・

いかにも牧歌的に、抒情的な比翼そのものずばりって戯れ合う野の鳥が、ここそこのサクラからスミレの花を芽生えさせた手向け草も兼ねる塩梅で近づいて来てて、目覚まし草(茶、タバコの異称)へと、

「ジャンケンポン」

・・・そっ、と・・・

何もしないからと食指(人差し指)の気を・
御ませな女の子は汝鳥で謙遜と服従の二足歩行の胸に触れんばかりに・
公然の秘密にも痴漢めかすタッチに動かしてったら・・・

・・・チョコ。

おちゃっぴいにも乗り移り、

・・・・・・・・・・。

・・・・・、ややあって、火遊びから素振り改めて下り立つ気配は深まり、ピョンコは、

ピコピコ、ピコピコ、ピコピコ、ピコピコ、

待ち草臥れたでしょ〝ごめんなさい。意地っ張りな我鳥になっていました〟と脇目も振らず、

「あなたでなくっちゃ、ダメ」

弱いモンでも弱虫ではない身空で愛に愛持つ夫婦、よりいっそうの体温に盛んに声を立てて騒ぐ。
よく喋り、よく笑い、より陽気に。

赤い禁断の果実めかせて見たのか、人差し指の肌色に形容するなりだったんでしょうか、ほんのり甘くまったりとY染色体に垂れ目で温まった思いの色のむっくりと弾みだす心は力学的な三々九度めき、とろとろに合えたのです。
約束の明日も晴れ着にて外出してくるみたいな爽快さ、




     仮の宿果無立つ四肢咲き狂い酔生夢死に乱れ散る四事








                               

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